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手づくり歯磨き粉ワークショップ パンフレット内容

4/25(日)、長野県塩尻市の大門マルシェさん、及び、7/11(日)日々別荘イベントSelf-TimeさんでEthiteriaとして出店させていただき、竹歯ブラシの仕入れ販売&手作り歯磨き粉のワークショップをしました。
たくさんの方に来ていただいて本当に嬉しかったです。ありがとうございました!
ワークショップに参加してくださった方はご覧になったかと思いますが、その際に配ったパンフレットの内容を抜粋して掲載します。プラスチックについてあなたはどのくらい知っているでしょうか?

ゼロウェイスト歯磨き粉の作り方

  1. 容器にスプーンでクレイ4杯、ココナッツオイル3杯を入れ、ハッカ油を2,3滴垂らす。
  2. スプーンやハンドミキサーなどでクレイの粉をココナッツオイルになじませる。ここでしっかり粉を浸すと、混ぜるときに粉とびを防げます。足りなければさらにココナッツオイルを加える。
  3. ダマがなくなるまでかき混ぜる。硬すぎる場合は湯煎をする。
  4. 完成!

材料について

クレイ
化粧品などに使われる鉱物でできた土。LUSH(イギリス生まれのナチュラルコスメブランド)の製品にも使用されています。汚れや歯石を除去/歯を保護する効果あり。

ハッカ油
食用のものを使用。歯を磨いたときの爽快感を出してくれます。

使用時の注意事項

大量に食べたり飲んだりするのはやめてください。
・使用期限は1~2週間ほどです。
・ココナッツオイルは25°以下で固まってしまいます。その場合、体温などで温めていただくと使いやすい固さになります。
・歯を磨く前に口をゆすぐなどして、口の中に水分がある状態で磨くとより使いやすいです。
・市販のものと異なり発泡剤が含まれていないため泡立ちませんが、しっかり磨けています。


プラスチックについてクイズ

Q1. プラスチックは世界で年間どのくらい海に流出しているでしょうか。東京スカイツリーの重さに換算すると?
A. 69個分
B. 137個分
C. 222個分

Q2. 私たちとプラスチックの関係について、正しいものはどれでしょうか。
A. 私たちは毎週1円玉1枚分のプラスチックを体内に取り込んでいる。
B. 日本のプラスチックリサイクル率は80%を超える。
C. 現在、世界の海のプラスチックゴミは魚の量を超えている。

答え
Q1 C
約800万トン。海に流れ出たプラスチックは、ウミガメや魚などの海洋生物の臓器に溜まってしまったり、呼吸器を詰まらせたりするなどの被害が出ています。

Q2 B
日本のプラスチックリサイクル率は、80%を超えるとされています。
しかし、そのうち約7割は、「プラスチックを燃やして、燃やす熱を有効活用(=リサイクル)する」というもの。国際的には”リサイクル”と見なされていません。

A: 1円玉1枚分→クレジットカード1枚分
ペットボトルの水の中に溶け込んでいたり、プラスチックを食べた魚を人間が食べることによって体内に入ってきます。健康への影響はまだわからないことが多いそう。

C: 現在→2050年
現状維持の場合。政府/個人の取り組みによって削減できる可能性が高いそうです。

いかがでしょうか?このクイズ、ワークショップを通じて、プラスチック問題に少しでも興味を持ってくださったら嬉しいです。


クイズ引用元

Q1
2015年2月13日に、アメリカのScienceという科学雑誌に掲載されたデータです。
原文は英語ですが、読みたい方は下記からご覧になれます。
https://science.sciencemag.org/content/347/6223/768

Q2
Aについて
WWF(世界自然保護基金)という国際NGOから2019年に発表されたデータ。
下記論文の7ページに記載。
https://wwfint.awsassets.panda.org/downloads/plastic_ingestion_web_spreads.pdf

Bについて
https://forbesjapan.com/articles/detail/24796
こちらでわかりやすく知れると思います。
リサイクルとよく言われていますが、リサイクルには3種類あります。
・サーマルリサイクル; プラスチックを燃やした熱をエネルギーとして回収し活用する。温水プールなどに利用される。
・ケミカルリサイクル; 廃プラを分子に分解してからプラスチック素材に変える。
・マテリアルリサイクル; 1番イメージしやすいリサイクル。廃プラを別のプラスチック用品に再利用すること。
国際的にサーマルリサイクルはリサイクルと見なされていませんが、日本はこれをリサイクルとしているのでリサイクル率が80%超えと異常に高くなっています。

Cについて
World Economic Forum(世界経済フォーラム; ダボス会議を年次総会とする国際機関), Ellen MacAthur Foundation(イギリスの公認慈善団体)らによる2016年の論文より。
下記リンク14ページあたりです。
http://www3.weforum.org/docs/WEF_The_New_Plastics_Economy.pdf

また、2020年Scienceに掲載された下記論文も参考にしました。
https://science.sciencemag.org/content/369/6510/1455
こちらのFigure1は、「通常通りビジネスをした場合」「リサイクルをさらに進めた場合」などによって、生態系に流出するプラスチックの量の未来予測を表しています。
これらによると、「システム改革(政府や個人がプラスチック削減のためあらゆる取り組みを進め、循環型のシステムを作る)」シナリオでは、8割の削減が可能だそう。


プラスチック問題についてオススメの情報源

・本 プラスチック・フリー生活(シャンタル・プラモンドン、ジェイ・シンハ著)

プラスチックなしで暮らす知恵がたくさんつまった本です。

・映画 A Plastic Ocean(邦題; プラスチックの海)
https://www.netflix.com/jp/title/80164032
Netflixで見られます。ドキュメンタリー映画で、世界の海にあふれるプラスチックゴミの実態がよくわかる映画になっています。(私も見ました)

・YouTube

TokyoVeganGirl Miyuさんという方の動画。とてもわかりやすく、他の社会問題についても別動画で発信されています。

また、このウェブサイトやInstagram(@ethiteria_snb)もぜひチェックしてみてください。

About Authors

Ethiteria運営者。長野県の高校に在籍しながらカナダの高校に通う高3。メディア運営、イベント開催、ポッドキャスト運営などを手がけたり、さまざまな課外活動を経験してきた。詳しくは「Our Story」へ。